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末期の乳がんです。余命後わずかと言われていますが、笑顔でいくぉ!
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2007/10/01 (Mon)
友達から、「佐賀のがばいばぁちゃん」の本をもらいました。
まだ読んでいない人はいないのかもしれないくらいの
超ベストセラーですが・・・
私は、読んでいなかったのです。(おそっ!)
本当におもしろくて、クスクス笑いながら
あっという間に読んでしまいました。
その中で、特に感銘を受けたコトバは
「人に気づかれないのが本当の優しさ、本当の親切」
この本をくれた親友は、まさにそんな性格の人です。
常々すごい奴だなぁ~と思っていたけれど
やっと彼女にぴったりの表現が見つかったような気がして
ちょっと嬉しかったです。
悔しいけれど?私は奴を尊敬しているのでした。
ところで
「がばい」というのは、すごいという意味だったんですね。
私は、名前かと思ってました。(笑)
私のように、まだこの本を読んでいない方がいたら
是非、読んでみてください。
生き方を教えてくれるというか・・・
心のあり方で、いかようにも生きれるって教えてくれる本ですから。







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2007/09/28 (Fri)
仕事から離れてもうすぐ4年になろうというのに
元職場のグループリーダーからメールが届きました。
「第2誕生日、おめでとう」
GLは、毎年忘れずに
こうしてお祝いメールを送ってくれるのです。
私も旦那も、うっかり忘れてしまっているのに・・・
本当にありがたいです。

そっかーーー、今日は第2誕生日だったねぇ☆
あのオペの日。
目覚めたら、片胸がなくなっていると覚悟を決めて
胸のうちは不安でいっぱいながら
旦那と母に、笑顔で手を振って
手術台に上がったんでした。
私の小さな記念日だったんですよね。


あ~ぁ、それにしても
このハゲちょびんは、いつになったら治るんだろう。
タキサン系抗がん剤をやめて1年もたっているのに
未だに、ぽよんぽよん。
生えてくる毛が細くて、くるくるなんだよなぁ。
頭頂部は、軽くザビエル・・・
いつになったら、脱ヅラ?地毛デビュー?

家のチャイムがピンポーンと鳴ると
「キサマ チキュウジンカ チキュウノコトバ ワカラナイ」
とインターホンに向かって
一度言ってみたいちょぴんです。

宅急便や郵便局だったりすると
ハゲチョビンのまんま、「は~い」って出ちゃったり。
みなさん、ぎょっとなさりつつ、黙って配達してくれますが。(笑)
脅かすのって、おもしろ~~~い!

風の強い日の外出は、大変危険です。
ぽろっとヅラが取れちゃったら
「公衆わいせつ罪」になっちゃいそうだから
頭おさえながら歩かなきゃ、だし。

せめて、お棺に入るまでに
なんとかならないかしらん・・・
それが今、一番の悩みです。
(え?それが???)






2007/09/27 (Thu)

今日は、白血球が低いということで
外出禁止で、家でおとなしくしています。
今日は、手足のしびれが強いような気がします。
ナベルビンのせいなのか
それとも今までやってきた
抗がん剤かホルモン剤の副作用なのか
わっけわかりません!(笑)

最近、ネタがなくなってきたので
またまた、秘密暴露といきますか。

実は、私の子供の頃からの趣味は、ピアノです。
作曲家の中で、特にショパンが好きなので
(ピアノ弾きは、そういう人が多いけど)
楽譜集めから、書籍・CD集め
果ては、ポーランドのショパンコンクール見学に行くわ
我が家のグラピの上には、ショパンの手型と写真を飾り
ピアニストのコンサートは、プログラムがショパン物ばかりなど
どう考えても、「オタク化」しています。(笑)
私のハンドルネームは、「ちょぴん」ですが
これ、アルファベットで書くと・・・
CHOPIN=ショパンなんですよ。ははは。

ピアノは、そんなにうまくはないんですけど
それでもこの病気になるまで、ずっと続けてきた趣味です。
右胸のオペをして、右手に負荷をかけられなくなっても
必死で、ハノン(練習曲)をやって、リハビリしました。
1ヶ月も練習しなかったら、もう相当、指が回らなくなるのに
1年のブランクですから、それはもう大変でした。
小学生からやり直し、という感じで、涙ものの努力でしたよぉ。
やっと少し、感覚が戻ってきたと思ったら
今度は、抗がん剤の副作用で
爪がかたつむり色に変色し、浮いてきて、ウミがでて・・・
爪がパカパカしちゃって・・・
鍵盤の間にはさまって、爪がもげそうになるから
またしばらく弾けなくなっちゃって。
それでも、また、少し爪がよくなってきてから
ハノンでリハビリして・・・
それでも、手足がしびれる感覚があるから
もう二度と、昔のようには弾けません。
以前、さらっと弾けた曲が弾けない・・・
これって、ものすごくじれったくて、イライラして
悔しくて、嫌なものなんです。
自分の太ももを、何度ぶん殴ったことでしょう。
(危:練習中は取扱注意)
がんになって、何が一番辛かったかと問われれば
私は間違いなく、ピアノが弾けなくなったことと答えるでしょう。
私は、段々とピアノから離れるようになっていました。
「もう私の中に音楽はない」といじけていました。
どうせいくら練習したって、子供レベルさ・・・ってね。

そんなある日・・・ほんの5ヶ月前のことです。
病院の帰り道、最寄り駅で
エレクトーンの無料体験レッスンをやっていました。
吸い込まれるかのように、ついふらふらと近寄り
体験レッスンを受けてしまったのです。
エレクトーンの鍵盤は、軽い!
タッチが弱いことも、ピアノほど気になりません。
こだわりつづけたピアノと違って
「エレクトーンは初心者だもん!」という自信が(?)
どんなにへたっぴでも、厚顔無恥でいられるというか
今までのピアノの世界では
感情表現やら、タッチやら、曲分析で頭が一杯だったけれど
エレクトーンでは
ただ音楽を楽しむという気持ちになれたことが
妙に新鮮な喜びでした。
そして、「あぁ、音楽っていいなぁ」としみじみ実感しちゃったのです。
本当は、こんな病気だし、こんな状況だし
新しいことを始めるなんて無謀だとわかっていました。
でも、目のくりっとした可愛く明るい先生を見ていたら
なぜか「やれるだけ、やってみよう」と思えたのです。
そして、「へっぽこエレクトーン生活」が始まりました。
とっても難しいんですけど、でも、ものすごく楽しいです。
一生懸命やっていると、何もかも忘れて
音楽の世界に没頭しちゃいますしね。
うまくなくてもいい、楽しもうって思っています。
エレクトーンの先生は、いじけて、くさっていた私に
音楽を取り戻してくださったんです。
とても感謝しています。
この頃、足を動かすと、少し腰にひびくので
足の練習は、長時間はできなくなってきましたが・・・
それでも、もう少しだけやりたいなって思っています。

病気って、苦しいことも、辛いことも、いっぱいありますよね。
だけど、そんな中にも
キラリと光る出会いや、出来事もあるものですね。
生きている一日一日は
とてつもない可能性をもっているものなんですね。

私は、音楽が好き。
音楽のない人生なんて、コーヒーのない朝のようなもの。
ピアノだって、あきらめないで、もう少しがんばってみようかな。
そんなことばかり考えているから
毎日、こんなに能天気で暮らせるのかもしれませんね。
いくらへっぽこな演奏でも、音楽は癒しを与えてくれるし。(笑)

ちょぴんは、Chopinがすきぃぃぃ。
がはは☆














2007/09/26 (Wed)
今日は、CT撮って、診察受けてきました。
CTの結果は、予想通り、憎悪!
肝臓の半分くらいまで、がんは広がっていました。
すごいスピードねぇ・・・びっくり!
血液検査の結果では、肝機能も異常値を示し始め
おまけに、白血球は2500まで減少しちゃってました。
まだ、黄疸は出てません。
かろうじて、セーフ!?

診察室へ入った瞬間・・・
ち「先生、悪くなってますよねぇ~~~!」
(今日は、先制攻撃だっ。笑)
D「え?なんでそう思うの?」
ち「体調でわかりますよぉ~」
D「どこか痛い?」
ち「胸から腰の辺りが、なんだかぎくしゃくします」
D「うん、そうなんだよね・・・」
(ここで、CT画像を見ながら説明)

ち「先生、治療を卒業するにあたって
 ひとつだけ、教えていただきたいことがあるんですけど」
D(ちょっと身構える)
ち「昔の抗がん剤で、ACとかCMFとか・・・
 まだやっていない抗がん剤が残っていますよね。
 これは、先生のデータと経験では、効く見込みはないんでしょうか?
 私は、まだ気力も体力もありますし・・・
 なまじ元気なもので、周囲の人を納得させるのも難しくて。
 昔の抗がん剤でも
 余命が1ヶ月でも伸びないものだろうか、と思うんですが」
D「え?ご主人?この間、お会いしたよねー」
ち「あ、主人は、先日のお話を聞いて納得しているんですけれど」
D「あ、じゃ、ご両親?」
ち「・・・実は、両親にはまだ話していないんです」
D「えーーー!なんでっ!?」
ち「母が、来月に海外旅行に行くもので・・・
 最後の親孝行で、行かせてあげたいんです」
D「あぁ、そういう話聞くと、泣けてきちゃうなぁ~」
ち(笑)
ち「父も、透析やっていますし・・・なるべく頼りたくないんです」
D「あなたって、本当に自立してるよね!感心するよ」
ち「えーー、そうですか?」(爆)
D「ACはね、あなた、前の病院で、ファルモルビシンやってるでしょ。
 同じ系統の薬だから、効かないと思うんだよね。
 CMFは、やってないね!もちろんやるのは構わないよ。
 (今までの治療履歴を見る)
 フェマーラが、もう少し長く効いてくれればよかったのになぁ。
 でも、フェマーラが効いたんだから
 エンドキサンは効くかもしれないなぁ。
 エンドキサン、やってないしねーーー。
 昔、ある先生が考え出した組み合わせがあるんだけどね。
 DMPCって言うんだけど
 経口抗がん剤のエンドキサンと、フルツロンと
 ホルモン剤のヒスロンを組み合わせるんだよね。
 これ、やってみようか?」
ち「はいっ!お願いしますっ!!!」
D「エンドキサンもフルツロンも古い薬だから、安いよ。(笑)
 DMPCだからね。パソコンで調べるとすぐ出てくるよ」
(Dr.ったら、私の行動をお見通しね)
D「効くといいね!」
ち「はいっ♪」

と、いうことで
乳腺外科卒業とはなりませんでした。
m(_ _)m

それにしても
今日のDr.はめっちゃくちゃ優しかったなぁ。
逆に、びびったよ。
(笑)新しい作戦か?

とりあえず、今日は白血球が2500しかないので
DMPCをすぐに始めることができません。
1週間の休薬期間をもって
10/3からスタートします。
今度は、全部、飲み薬なので、超楽でーす☆


ただしっ
薬価は、全然安くありませんでした。
28日分で、全部で2万ちょっと。
とほほ~~~!



2007/09/25 (Tue)

今日は中秋の名月だとか。
そんなニュースを見ていて、ふと思い出したのは
自分が昔、書いた詩のことでした。
すごーくへっぽこなんですけどね。(笑)
当時は、とってもメルヘンチックな乙女だったんでしょう。
その中に、「私は月」という詩がありました。
元来、私は、太陽よりも月が好きで
一見、太陽のような性格だと誤解されがちですが
実は、粘着質で暗く静かな月派であることは
誰よりも自分自身が一番よく理解しています。
この詩を書いた時
どんな状況を想像していたのか
今ではもう定かではありませんが
まるで今の自分を予言しているような詩なので
恥ずかしいけれど、今日は秘密の暴露!といきますか。

<私は月>

私はいつかきっとあなたを傷つけるでしょう

そしてあなたは私を憎むようになるでしょう

その瞬間までのどれ程の悩みも苦しみも

あなたにはきっと伝わらないでしょう

でもこれだけは覚えておいてください

私は月の様にいつもあなたの上で

夜毎あなたを見守っています

潮のように満ちる愛を胸に抱いて

ただあなたの幸せだけを願っています

私が愛してしまったことを

どうか許してください

願わくば、私があなたを愛したことを

月夜には思い出してください


おそまつでした☆
さ、今夜は美しい月が見えるでしょうか。

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ILLUSTRATION BY nyao nyaoチャ箱♪  
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